マネジメントゲーム(戦略MG・MQゲーム)をやったので、ゲーマー視点で攻略法・コツを考えてみた
2018/03/07
知り合いのツテでマネジメントゲーム研修を受けました。
ゲーマー視点で「マネジメントゲームがどういうゲームなのか?勝つにはどうすべきか?」を考えてみたのでまとめます。
本記事は3期やって思ったことです。
データ引継ぎ制なので、3期と言ってもぶっちゃけ1回しかやってないと同義です。
何回かやると意見は変わると思いますので、そこら辺もふまえて経験者様は生暖かく見守っていただけると幸いです。
2016/10/03追記。
マネジメントゲーム2戦目をやったので、微修正&追記しました。
2戦目は4期やって、説明で動けない1期以外は全期Sランクでした。
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目次
そもそもマネジメントゲームってなに?
マネジメントゲームあるいはMG(Management Game)は、1976年に西順一郎先生らが、従業員教育を目的としてソニー株式会社人材開発室を母体に創業した株式会社キャリア・デベロップメント・インターナショナル(現マネジメント・カレッジ株式会社)で開発した経営シミュレーションゲームです。
【マネジメントゲームの特徴】
①原則として、1人が社長として、経営戦略を実践し、会社を経営します。
②会社の経営は、ゲーム機器(ゲーム盤、会社盤他)を用いて、製品の製造、販売を行います。
③経営の成果は、財務諸表(貸借対照表・損益計算書・キャッシュ・フロー計算書)としてまとめます。MGは、1人が社長として、製品の製造販売あるいは販売を行い、その取引を帳簿に記帳して、財務諸表(貸借対照表・損益計算書・キャッシュ・フロー計算書)にまとめます。
引用元 http://www.zb.em-net.ne.jp/~kawano/MG-Top.html
ざっくり言うとモノポリーとか桃鉄感覚で経営と会計が学べるボードゲームです。
本ゲームの最重要項目
「時間」が最大の資源です。
というか「行動回数」の方が適切ですかね。
材料をまとめて買う、自分のターン以外で動けるルールBを最大限活用するなどして「行動回数」を最大限節約しましょう。
マネジメントゲームでは限られた時間(20分程度)でゲームが強制終了します。
制限時間にならなくてもシートに損益が記載しきれなくなると強制終了します。
計画時はいくらでも動けると勘違いしてしまいますが、計算すると意思決定できる回数は思ったより少ないです。
初心者は時間切れですぐ終わります。
シートが埋まったら終わりであるため、上級者が早く回したとしても、行動回数はそれほど増えません。
「行動回数マジ大事」です。
私が着いた卓では、意思決定カードを1.5周程度使ったところで時間がきました。
意思決定カードの枚数は75枚であるため、ざっくり113枚です。
6人でやったので、113枚ちょい消費したとすると一人当たりの行動回数は19回になります。
初心者だとブン回ったとして25回程度、上級者でもシートの上限があるため最高35回程度で強制終了のはずです。
この限られた行動回数から「リスクカード」を引く回数を差し引いた回数が実際に行動できる数になります。
意思決定カードには75枚あたり、15枚のリスクカードが入っています。
そのため1/5の確率で意思決定できないターンがあります。
さらに、リスクカードには「解雇」や「火災」など、次ターンを使ってリカバリをしなければならないカードが含まれています。
そのため、1/4程度は「意思決定」に使えない計算になります。
結論として、行動回数が思ったより少ないのに、リスクのせいで余計に減るため「行動回数マジ大事」となります。
実際、私が最初にやったときの3期目で立てた経営計画を見直してみると「広告宣伝費:1」「研究開発費:5」「アタッチメント:1」となってたので、これを購入するだけで行動回数を7消費します。
19回のうち、1/4はリスクとして5引くと行動回数は14。
ここから7引いたら残りは7。
この残りで「材料購入」や「完投」、「売り」をする必要があったため、行動回数不足でツラくなりました。
行動回数をいかに節約して、効率良く動けるかが本ゲーム攻略のキーになります。
たぶん、こうじゃないかってTIPS
ぶっちゃけ、材料費はどうでもいい
材料費を安く仕入れるより、このゲームで大事なのは「空きがあるエリアにしかモノを売ることができない」って制約です。
何も考えずに「仙台」や「札幌」からばかり購入していると、上限値が高いためどんなに固定費が高い企業でも参入してくる可能性があります。
より具体的に言えば、販売数を稼げないため、1個あたりの単価が高くても価格勝負できる企業(研究開発が多い企業)が参入してくる可能性があります。
3期目の私の経営計画みると「1個31円で売る」と書いてあったため、31円未満が上限の市場が開いたときは勝負にいきませんでした。
材料を購入する際は「どこの市場を開けるか?」を意識して購入した方が有利な場にできます。
勝ち筋
ざっくり3パターンかと思います。この3つか、ハイブリッドで戦うことになります。
研究特化デッキ
- 町工場とか、そんなんですかね
- 研究開発費を買う
- 研究開発費で押し下げた価格で高単価の商品を売る
- 主な活動場所:仙台・札幌・福岡
- デメリット:研究やめてモノを売り出すタイミングが難しい。あと、数をさばけません
- 対策:仕入れを東京ばかりからやっとけば、参入できなくてジリ貧になります
スタンダードと思われるデッキ
- たぶん、そこそこ稼ぐにはコレが安定。ボロ儲けは上手くないと厳しいです
- 研究開発費、教育研修費を買う
- 研究開発費でそこそこ下げた価格で、教育によりそこそこ生産した商品を、同じく教育によりそこそこ販売する
- 主な活動場所:福岡・名古屋・大阪
- デメリット:期をまたぐとチップ各一枚返却なので維持費が高い
- 対策:研究開発特化がいると、なかなか物が売れません
逆転無頼カイジデッキ
- チャンス時に「僥倖!」と叫んで足元を見て売りつける
- 機械、コンピューター、広告宣伝費を買う
- 商品を大量に用意、まとめて売れる体制を整えておく
- 他の人に売れる商品がないタイミングが売り時。自分のターンに「10個売ります」と宣言して、他の人が合計4個しか売れない状況なら6個は確定最高値で売れる
- 主な活動場所:特にありませんが、仕入れは仙台・札幌あたりから行う
- デメリット:売るタイミングが来ないと借金地獄に落ちる
- 対策:みんなで注意して販売個数調整すると、ジリ貧になります
で、どれが強いのかなー、って話
ブルーオーシャンが強いと思います。試合展開を考えたら、相性は下記の通り。
-
研究開発費特化 > スタンダード
-
スタンダード > 広告宣伝費特化
-
広告宣伝費特化 > 研究開発費特化
極端に青チップ(研究開発費)ばかり売れる環境なら赤チップ(広告宣伝費)を買いまくってブルーオーシャンに乗り出した人が勝ちます。
相手の会社盤がオープンになってるんだから、相手の持ち札と、できれば相手の意図を理解できて対策うてたらチョーツヨイんじゃないでしょーか。
難易度は人数によって全然違う
マネジメントゲームは4〜6人で行います。
6人でやる場合にくらべ、4人の場合は単純に1.5倍速で自分の番が回ってきます。
単純に一番貴重な資源である「行動回数」が増えるので、難易度が一気に下がります。
さらに「売り」の競争相手が少ないため「売り」の難易度も下がります。
私が2戦目で全Sとれたのは、2戦目が4人対戦だったのは非常に大きかったと思います。
ぶっちゃけ、6人戦に比べて4人戦はぬるゲーでした。
ごくごく個人的な感想
個人的な感想としては「麻雀」が近いと思います。
もっと個人的には「ドミニオン(デッキ構築型カードゲーム)」が近いです。
だいたい最初に最適なデッキの方針を決めて、走り出したやつが強いです。
同じ方向に後追いで走り出しても、運が良くなきゃ勝てないゲーム。
最適解には別の最適解をぶつけないと勝てないゲームだと感じました。
まだ、2回しかやっていないため「いやいや違うよ」等あればご指摘いただけると幸いです。
以上、マネジメントゲーム(戦略MG・MQゲーム)をやったので、ゲーマー視点で攻略法・コツを考えてみた でした。
ゲームの勝ち方ではなく、MQ会計の仕組みをキチンと理解してビジネスに応用したい方はこちらの書籍をどうぞ。