「FP(ファイナンシャルプランナー)技能士の資格を取りたい」
「FP技能士の試験内容や難易度に興味がある」
「他の人が資格試験の勉強をどうやっているか知りたい」
この記事はそんな方へ向けて書きました。
趣味でFP技能士の資格を2級まで持っています。
自分なりに工夫して勉強し、独学で取りました。
友人何名から「どうやって勉強した?」とわりと質問されるので、私がやった勉強方法についてまとめてみました。
自分にあった勉強方法を念頭において考えたので、参考程度にみていってください。
今回は2級の前に3級を取得した時の勉強法をお届けします。
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目次
FP3級を受けた経緯
もともとのキッカケは趣味が資産運用だったことにあります。
資産運用してる方のブログをいくつか読んでるんですけど、その中の何名かがFP3級の有資格者でした。
で、私の勤めている会社では資格奨励制度でFP3級を取ると試験代+15,000円が支給されます。
ちょっとお小遣い稼ぎに資格を取ろうと思い立ち、勉強することにしました。
不純な動機ですね。
吊られた男の投資ブログ (インデックス投資) : FP技能士3級試験を受けてきました
FPの資格について調べた
FP資格は大きく2種類あります。
ひとつは国家資格であるFP技能士、もうひとつは民間資格であるAFP、CFPになります。
FP技能士は、取れば国が認めたお金に詳しい人を名乗れます。
名乗っていきましょう。
FP技能士
FP技能士は1級〜3級の3段階あり、3級は1番簡単な試験になります。
今回目指してるのはココですね。
提供元は日本FP(ファイナンシャルプランナーズ)協会と金融財政事情研究会(きんざい)の2団体です。
2つの団体が合同で提供してるんですね。
資格に有効期限がなく、更新の必要がないのも特徴です。
一回取ってしまえば、生涯、国が認めたお金に詳しい人を名乗れます。
うれしいですね。
AFP、CFP
もう1種類の資格「AFP、CFP」は日本FP協会が実施している民間資格で、AFPが2級FP技能士相当、CFPが1級FP技能士相当の難易度になります。
こちらは国公認ではなく、民間公認なんですね。
認定してくれる団体はFP技能士も提供している日本FP協会です。
AFP、CFPはFP技能士と異なり、資格に有効期限があるため、更新が必要になります。
「継続教育」を受講し、必要単位を取得して2年ごとに資格を更新します。
メンテナンスが必要な分、最新情報を把握しているため、詳しい人にはこちらの資格の方がFP技能士より信頼度が高いです。
今回はFP技能士を目指す
完全にノリだけで取ろうとしているし、本業(システムエンジニア)とまったく関係ない資格を更新するモチベーションもないので、FP技能士を取得することにしました。
勤め先の資格奨励制度でお金がもらえるのもFP技能士だけですしね。
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FP技能士の試験内容について調べた
FP技能士の試験は学科試験、実技試験の2つの試験からなっています。
学科試験
FP3級の学科試験は2択か3択のマークシート方式で、合格基準は60問中36問以上正答で合格です。
わからなくても埋めたら1/3以上の確率で当たるのはありがたいですね。
問題の内容は一問一答方式になります。試験内容は6項目あり、配点は各10点で合計36点を上回れば合格です。
問題ごとの関連性もないので、最初の問題を間違えたら、続く問題もまとめて間違うってアレが起こりません。
助かります。
6項目ありますが各項目ごとの足切り点はないので、1項目が0点で他項目が10点とかでも合格します。
試験項目は下記の通りです。
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
全項目をバランスよく取れるのが理想ですけど、興味ある分野を重点的に勉強しても合格はできます。
実技試験
実技試験は選択式で、FP3級では大枠として個人資産相談業務と保険顧客資産相談業務の好きな方を選択してから受験します。
資産運用に興味があるのか、保険に興味があるのかってとこでしょうか。
問題は3択のマークシート方式で、合格基準は50点中30点以上で合格です。
実技の試験でも、わからない問題もとりあえず埋めたら1/3で当たります。
学科の試験と異なり、実技は一問一答ではなくて実例が示された上で正しい回答を選択します。
大項目が5問、大項目内に小項目が3問ずつの合計15問になります。
こちらは問題に関連性があるので、読み間違えると1問外したら他も外れてるって状態になりえます。
問題はキチンと読みましょう。
ちなみに各項目ごとの足切り点がないのは学科試験と一緒です。
試験内容をまとめると
学科試験、実技試験で多少は出題形式が違いますが、基本的には3択以下のマークシート方式で60%以上を取ればいいので、そこまで辛い戦いにはならなそうです。
レバレッジ勉強法で勉強の計画を立てる
勉強は試験日の一ヶ月前から開始しました。
3択以下のマークシートで60%以上とればいいとのことで舐めてます。
勉強方法は、レバレッジ本で有名な本田直之さんがソムリエ試験を短期間で取得したレバレッジ勉強法を参考に、自分なりにアレンジしました。
参考にしたのは下記内容です。
- まずは過去問を解いて、現在の実力を把握。合格までの差分を確認する
- 試験日程までを俯瞰し、スケジュールを立てて勉強する
最初にFP3級の過去問を解いて実力を把握
まずは過去問を解きました。
過去問と模範解答はきんざいのホームページから無料でダウンロードできます。
至れり尽くせりですね。
きんざいのホームページ : http://www.kinzai.or.jp
過去問(HOME »FP技能検定 »試験問題) : http://www.kinzai.or.jp/ginou/fp/test-fp
模範解答(HOME »FP技能検定 »模範解答) : http://www.kinzai.or.jp/ginou/fp/answer-fp
過去問は数年分公開されているので、土日に各1回ずつ、それぞれ別の回の過去問をやり、計2回分を解きました。
1回目は学科38点、実技30点で合格。
2回目は学科34点、実技28点で不合格。
最初から合格するかしないかの境目くらいの点数が取れました。
趣味が資産運用なので、金融資産運用は勉強なしでも満点だったのが大きいですね。
点数をもとに教材の購入やスケジュールを検討します。
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教材についても何が必要か考えた
教材については、なるべく少なくして出費を抑えたいところです。
そこで、私は参考書を(私の場合は)読んでも覚えないので買いませんでした。
問題を解いて分からなかったらネットで調べるスタイルです。
勉強しない状態の過去問回答で合格ギリギリの点数が取れたので、完全に舐めています。
過去問を解いて、合格まで距離を感じたら参考書を買って勉強時間を短縮した方がいいと思います。
FP関連の本は色々あり、どれを買えばいいかわからなくなります。
私は資格試験を実施してる団体が提供する教材が確実だと判断し、きんざいが出版している問題集を購入しました。
少し固いですが、抜け漏れがないのでオススメです。
問題集は学科試験用と個人資産相談業務用の2冊を購入しました。
勉強スケジュールを立てた
試験までは1ヶ月。あまり無駄なことをしてる時間はありません。
私は勉強するとき、問題を解かないと覚えないので問題を解く回数が多くなるように計画を立てました。
まずは1ヶ月を3期間に分割します。
1期間目は学ぶ期間、2期間目は覚える期間、3期間目は抜け漏れをカバーする期間としました。
また、過去問はできるだけたくさん解くべきだと考えています。
勉強の間にはさめば良い中間目標になるかと思っていたので過去問を複数回解くように設定しました。
できあがったスケジュールは次の通りです。
落ちたら受験料がもったいないので勉強量を多めにして安全サイドの計画にしました。
勉強1期間目 3〜7、10〜14日目(平日の2週間)
問題集で学ぶ期間。
問題集を10で割って、1日分のノルマとする。
300ページの問題集なら30ページが1日のノルマ。
間違った問題はマークをつけておく。
勉強2期間目 17〜21、24〜25日目(平日の1週間+2日)
問題集を覚える期間。
問題集を7で割って、1日分のノルマとする。
300ページの問題集なら43ページが1日のノルマ。
間違った問題は1期間目とは別のマークをつけておく。
勉強3期間目 26〜28日目(平日の3日)
問題集の抜け漏れをカバーする期間。
1期間目、2期間目で間違えたマークのついている問題だけ解く。
問題集を3で割って、1日分のノルマとする。
300ページの問題集なら100ページが1日のノルマとする。
間違った問題は1期間目、2期間目とは別のマークをつけておく。
過去問1回目 1〜2日目(最初の土日)
自分の実力を確認。1日1回分の過去問を解く。問題集も用意する。
過去問2回目 8〜9日目(2回目の土日)
身についてるかの確認。
1日1回分の過去問を解く。
勉強する前の過去問1より点数が上がっていれば良しとする。
過去問3回目 15〜16日目(3回目の土日)
身についてるかの確認。
1日1回分の過去問を解く。
問題集は1周してるので合格点は取りたい。
両日とも60%以上を目指す。
過去問4回目 22〜23日目(4回目の土日)
身についてるかの確認。
1日1回分の過去問を解く。
安定して合格したいので両日とも75%以上を目指す。
試験日前日 29日目(最後の土曜)
合格できることの確認。
1〜3期間目で2回以上間違えたマークのついている問題を解く。
過去問も1回分解く。
80%以上を目指す。
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スケジュール通りに勉強したら大変だった
過去問1回目 自分の実力の確認
1〜2日目(最初の土日)
土曜は学科42点、実技30点。
日曜は学科44点、実技34点でした。
勉強範囲の半分は終わってるので、コレ見たことある!て問題が増え、点数も順調に伸びました。
点数悪かったら土日で立て直すつもりでしたが、問題なさそうです。
勉強1期間目 問題集で学ぶ期間
1期間目:3〜7、10〜14日目(平日の2週間)。
いちばん大変だった期間です。
わからないところを調べながらなので時間がかかります。
夜は残業やら飲み会やらで時間が取れなかったので、勉強は朝と通勤中に行いました。
朝は1時間早く起きて勉強し、通勤もたまたま駅が始発で常に座れたので座りながら勉強しました。
進捗悪かったら帰りの電車や帰ってから少しやりました。
参考書買えば良かったなー、と後悔してた期間です。
過去問2回目 身についてるかの確認
8〜9日目(2回目の土日)。
土曜は学科47点、実技36点。日曜は学科48点、実技38点でした。
問題集の1周目は終わってるので、全問題が何か聞いたことある!になりました。
現時点でも受かる気はしましたが、落ちたら嫌なので勉強は続けます。
過去問3回目 身についてるかの確認
15〜16日目(3回目の土日)。
土曜は学科51点、実技38点。
日曜は学科54点、実技37点でした。
学科は似たような問題ばかりなので、ほとんど暗記してる状態になりました。
実技は少し数字が違うと答えが違うので、学科ほどは伸びません。
勉強2期間目 問題集を覚える期間
17〜21、24〜25日目(平日の1週間+2日)。
わからないところの調査は一通り終わってるので、一気に楽になりました。
朝に30分早く起きて勉強し、終わらなかったら通勤時に少しやってカバーしました。
過去問4回目 身についてるかの確認
22〜23日目(4回目の土日)
土曜は学科53点、実技38点。
日曜は日曜は55点、実技40点でした。
学科36点、実技30点とれば合格なので、勉強量が過剰です。
勉強3期間目 問題集の抜け漏れをカバーする期間
26〜28日目(平日の3日)。
楽な期間。
2期間目と同じくらいの勉強時間でした。
試験前日過去問 合格できることの確認
29日目(最後の土曜)。
学科57点、実技42点。
勝ちを確信して試験に臨みます。
FP3級試験のテスト結果
合格しました。
- 学科 : 51 / 60
- ライフプランニングと資金計画 : 7 / 10
- リスク管理 : 9 / 10
- 金融資産運用 : 9 / 10
- タックスプランニング : 9 / 10
- 不動産 : 10 / 10
- 相続・事業承継 : 7 / 10
- 実技 : 36 / 50
- 第1問 : 4 / 10
- 第2問 : 10 / 10
- 第3問 : 6 / 10
- 第4問 : 6 / 10
- 第5問 : 10 / 10
まとめ
無事にFP3級を1ヶ月で取ることに成功しました。
私はちょっと特殊で、初めから金融知識が多少あったので、そのままマネをすると大変かもしれません。
「特に金融に興味がないけど、FP3級を取りたい!」って人は参考書と問題集を買って、6週間以上前から始めた方が無難だと思います。
参考書は途中から意地になって買いませんでしたが、最初の2週間は買えばよかったとガチで後悔してました。
この記事が少しでもFP3級を取得したい方の参考になれば幸いです。
その後の話
資格奨励制度の15,000円を入手することに成功しました。
勤めている会社の資格奨励制度にはFP3級の他に2級もあり、2級は取れば50,000円もらえます。
FP2級はFP3級の資格を持っていれば受験することができます。
きんざいのホームページでFP2級の試験もダウンロードできるので、FP3級の知識でどれくらいイケるか試してみたら、また学科37点、実技30点と合格ギリギリの点数が取れました。
というわけで、FP2級資格取得編へ続きます。
以上、【FP3級】仕事しながら独学でファイナンシャルプランナー3級の資格に一発合格した勉強法 でした!
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