FP(ファイナンシャルプランナー)技能士の資格を2級まで持っています。
独学で勉強して一発合格しました。
前回の記事ではFP3級取得までをやりましたが、今回の記事では2級を取ります。
勉強方法は基本的に3級と変わりません。
スポンサードリンク
目次
FP2級を受けた経緯
3級試験に受かった勢いで2級の過去問を解いたら合格点が取れました。
勤め先の資格奨励制度で、FP2級を取得したら試験代+50,000円がもらえるので、お金に目がくらみました。
まずはFP2級の受験条件について調べた
FP2級の受験は3級と異なり、明確な受験資格があり、いずれかを満たす必要があります。
- 3級技能検定の合格者
- FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
- 日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
- 厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者
私は本業がシステムエンジニアですし、AFP認定研修も受けていません。
FP3級技能士の資格は持っているため、条件1に該当します。
ユーキャンなどで最初から2級を受ける場合は、通信講座がAFP認定研修として認められているため条件3で受験することができます。
本当はFP3級も「FP業務に従事している者または従事しようとしている者」の条件はありますが、従事しようとしている証明は求められないため、FP3級は誰でも受験できる状態になっています。
スポンサードリンク
FP2級の試験内容について調べた
FP2級技能士の試験は学科試験、実技試験の2つの試験からなっています。
学科試験
学科試験は4択のマークシート方式で、合格基準は60問中36問以上正答で合格です。
2択か3択だった3級に比べて、選択肢が増えています。
適当に埋めても当たる確率が下がったので、ちゃんと勉強しないとダメですね。
問題の内容は一問一答方式になります。試験内容は6項目で、配点は各10点で合計36点を上回れば合格です。
各項目ごとの足切り点はないので興味がある項目を重点的に勉強してもいいですが、ひっかけ問題が多くなっているので全項目でそこそこの点数を取れるようにした方が合格は楽です。
ちなみに試験項目は下記の通りです。
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
3級と試験範囲は同じで、3級より突っ込んだ内容を聞いてくるイメージです。
3級を思い出しながらがんばりましょう。
実技試験
実技試験は選択式で、FP2級では大枠として個人資産相談業務、中小事業主資産相談業務、生保顧客資産相談業務、損保顧客資産相談業務の4種類から好きなものを選択して受験します。
合格基準は50点中30点以上で合格です。
学科と異なり、実例が示された上で正しい回答を選択します。
問題数は大項目が5問、大項目内に小項目が3問ずつあり、合計で15問になります。
各項目ごとの足切り点はありません。
問題形式的には選べる業務が2種類から4種類に増えた以外変わらないように見えますが、2級では各大項目内に記述式の計算問題が入ります。
適当に書いてもゼッタイ当たらないので、学科試験同様にちゃんと勉強する必要あります。
2級の試験内容をまとめると
学科試験、実技試験ともに3級より難易度が上がっており、ちゃんと勉強する必要があります。
心してかかりましょう。
レバレッジ勉強法で勉強の計画を立てる
勉強しましょうと言っておきながら、3級直後の過去問で合格点が取れていたので試験日の一ヶ月前までは何もしていませんでした。
勉強方法は、3級合格の実績がある自分向けにカスタマイズした問題を解きまくる式レバレッジ勉強法を採用。
レバレッジ勉強法から参考にした要素は下記です。
- まずは過去問を解いて、現在の実力を把握。合格までの差分を確認する
- 試験日程までを俯瞰し、スケジュールを立てて勉強する
まず過去問を解いて、実力を把握
まずは過去問を解きました。
過去問と模範解答はきんざいのホームページから無料でダウンロードできます。
至れり尽くせりですね。
きんざいのホームページ : http://www.kinzai.or.jp
過去問(HOME »FP技能検定 »試験問題) : http://www.kinzai.or.jp/ginou/fp/test-fp
模範解答(HOME »FP技能検定 »模範解答) : http://www.kinzai.or.jp/ginou/fp/answer-fp
過去問は数年分公開されているので、土日に各1問ずつ、それぞれ別の回の過去問をやりました。
計2回分を解き、1回目は学科28点、実技20点で不合格。
2回目は学科32点、実技23点で不合格でした。
合格までは険しい道のりになりそうです。
FP技能士の資格試験は3〜4ヶ月に一度あるのですが、3級に合格してから何もしていなかったらかなり忘れていました。
3級合格直後は学科31点、実技30点の合格点が取れたんだけどなー。
点数をもとに計画を立てます。
スポンサードリンク
教材について何を買うか考えた
3級のときは経費節約のため、参考書を買いませんでした。
今回は、勉強なしでの過去問結果が良くないし、資格奨励制度でもらえる金額も大きいので参考書を買うことにします。
買わないで無理して受けて合格できなかったらイヤですしね。
というか、3級勉強の時に参考書を買わないでネットで調べて勉強していたらサイトによって書いてある情報が違くて苦労したため懲りています。
FP関連の本は色々ありますが、私は資格試験の実施団体が提供する教材が確実だと判断し、きんざいが出版している参考書、問題集を購入しました。
少し内容が固いですが、その分しっかり書かれていて、抜け漏れがないのでオススメです。
購入は学科試験用と個人資産相談業務用の問題集、FP2級向けの参考書の計3冊購入しました。
勉強のスケジュールを立てた
試験までは1ヶ月。基本的に3級受験のときと進め方は変わりません。
勉強するとき、私は問題を解かないと覚えないので問題を解く回数が多くなるように計画を立てました。
まずは1ヶ月を3期間に分割します。
1期間目は学ぶ期間、2期間目は覚える期間、3期間目は抜け漏れをカバーする期間としました。
また、過去問はできるだけたくさん解くべきだと考えています。
勉強の間にはさんで、点数があがればモチベーションも上がりますし、覚えているかの確認にもなります。
過去問は複数回解くように計画しました。
できあがったスケジュールは次の通りです。
勉強1期間目 3〜7、10〜14日目(平日の2週間)
問題集で学ぶ期間。
問題集を10で割って、1日分のノルマとする。
300ページの問題集なら30ページが1日のノルマ。
間違った問題はマークをつけておく。
勉強2期間目 17〜21、24〜25日目(平日の1週間+2日)
問題集を覚える期間。
問題集を7で割って、1日分のノルマとする。
300ページの問題集なら43ページが1日のノルマ。
間違った問題は1期間目とは別のマークをつけておく。
勉強3期間目 26〜28日目(平日の3日)
問題集の抜け漏れをカバーする期間。
1期間目、2期間目で間違えたマークのついている問題だけ解く。
問題集を3で割って、1日分のノルマとする。
300ページの問題集なら100ページが1日のノルマとする。
間違った問題は1期間目、2期間目とは別のマークをつけておく。
過去問1回目 1〜2日目(最初の土日)
自分の実力を確認するための試験。
0点でもいいので、キチンと最後まで考えて解く。
問題集もこのタイミングで購入しておく。
過去問2回目 8〜9日目(2回目の土日)
身についてるかの確認。
1日1回分の過去問を解く。
勉強する前の過去問1より点数が上がっていれば良しとする。
過去問3回目 15〜16日目(3回目の土日)
身についてるかの確認。
1日1回分の過去問を解く。
問題集は1周してるので合格点は取りたい。
両日とも60%以上を目指す
過去問4回目 22〜23日目(4回目の土日)
身についてるかの確認。
1日1回分の過去問を解く。
安定して合格したいので両日とも75%以上を目指す。
試験前日過去問 29日目(最後の土曜)
合格できることの確認。
1〜3期間目で2回以上間違えたマークのついている問題を解く。
過去問も1回分解く。
80%以上を目指す。
スポンサードリンク
実際にスケジュールをやってみた
過去問1回目 自分の実力の確認
1〜2日目(最初の土日)
土曜は学科35点、実技30点。
日曜は学科37点、実技28点でした。
参考:過去問の合格ライン 学科36点以上 実技30点以上
ギリギリ不合格のラインでした。
勉強しないと安定して一発合格はムリだと確信します。
勉強1期間目 問題集で学ぶ期間
3〜7、10〜14日目(平日の2週間)
いちばん大変だった期間です。
わからないところを調べながら問題に取りかかるため、時間がかかります。
最初はなにもわからないため、ともかく何回も調べることになります。
悪いことはいわないので、参考書代はケチらずに買うようにしましょう。
FP3級のとき、参考書代をケチって書いませんでしたがメチャクチャ非効率でした。
夜は残業やら飲み会やらで時間が取れなかったので、勉強は朝と通勤中に行いました。
朝、1時間早く起きて勉強。
通勤中も最寄駅が始発駅で常に座れたので座りながら勉強。
進捗悪かったら帰りの電車や帰ってからも少し勉強。
平日だけだと間に合わない部分があったので、土日で予定通り進まなかった分の勉強をしてリカバリーしました。
時間を意識的に確保しないと、働きながらの勉強は難しいですね。
過去問2回目 身についてるかの確認
8〜9日目(2回目の土日)
土曜は学科39点、実技31点。
日曜は学科37点、実技32点でした。
参考:過去問の合格ライン 学科36点以上 実技30点以上
問題集を半分ほど解いてからの過去問です。
土日の両方とも合格ラインにギリギリ乗れたので「問題集だけといたら合格できそう」と思いました。
過去問3回目 身についてるかの確認
15〜16日目(3回目の土日)
土曜は学科42点、実技35点。
日曜は学科41点、実技32点でした。
参考:過去問の合格ライン 学科36点以上 実技30点以上
問題集を1通り終えてからの初めての過去問です。
学科36点、実技30点が合格ラインなので、ポカをしなければ合格できそうです。
勉強2期間目 問題集を覚える期間
17〜21、24〜25日目(平日の1週間+2日)
わからないところの調査は一通り終わってるので、一気に楽になった期間です。
朝に30分早く起きて勉強し、終わらなかったら通勤時に少しやってカバーしました。
土日のリカバリーがなくてもスケジュール通り進みました。
過去問4回目 身についてるかの確認
22〜23日目(4回目の土日)
土曜は学科46点、実技33点。
日曜は日曜は48点、実技36点でした。
参考:過去問の合格ライン 学科36点以上 実技30点以上
3級ほど点数に余裕がないので、ちょっとドキドキしてます。
勉強3期間目 問題集の抜け漏れをカバーする期間
26〜28日目(平日の3日)
問題は解けるようになったし、勉強にも飽きてきてる期間でした。
「早く受けて勉強しないでいいようになりたい!」と思ってました。
サボって合格できないのもイヤなので、2期間目と同じくらいは勉強しました。
試験前日過去問 合格できることの確認
29日目(最後の土曜)
学科46点、実技36点。
参考:過去問の合格ライン 学科36点以上 実技30点以上
たぶん受かるでしょ、て心持ちで試験に臨みます。
FP2級試験のテスト結果
無事に合格しました。
結構ギリギリでした。
- 学科 : 41 / 60
- ライフプランニングと資金計画 : 8 / 10
- リスク管理 : 7 / 10
- 金融資産運用 : 9 / 10
- タックスプランニング : 6 / 10
- 不動産 : 7 / 10
- 相続・事業承継 : 4 / 10
- 実技 : 33 / 50
- 第1問 : 8 / 10
- 第2問 : 5 / 10
- 第3問 : 9 / 10
- 第4問 : 4 / 10
- 第5問 : 7 / 10
まとめ
FP2級を1ヶ月で取ることに成功し、資格奨励制度の50,000円を手にいれました。
FP2級はFP3級で100点取れる人なら勉強なしでも60点くらい取れる試験かなー、くらいの難易度だと思います。
内容としては、試験範囲の広さはそのままに、各項目の深さが深くなった印象です。
FP3級を過剰気味に勉強して合格し、直後のFP2級を内容忘れる前に受けたのは大きかったと思います。
安定して合格したいなら、FP3級合格直後でも2ヶ月前、合格直後でないなら3ヶ月前からは勉強したほうがいいと思います。
この記事がFP2級を取得したい方の参考になれば幸いです。
さらに上を目指す方へ
FP1級の受験条件は下記の通りです。
学科試験
- 2級技能検定合格者で、FP業務に関し1年以上の実務経験を有する者
- FP業務に関し5年以上の実務経験を有する者
- 厚生労働省認定金融渉外技能審査2級の合格者で、1年以上の実務経験を有する者
実技試験
- 1級学科試験の合格者
- 「FP養成コース」修了者でFP業務に関し1年以上の実務経験を有する者
- 日本FP協会のCFP認定者
- 日本FP協会のCFP資格審査試験の合格者
私は本業がシステムエンジニアで実務経験もないし、更新が必要なCFPも取得していないので受けれません。
もし、必要な方は受けてみてください。
ちなみにFP2級合格者であれば、CFPを受験するために必要なAFPの資格は、手続きだけで取得できます。
AFPも2年ごとに更新が必要ですが、興味があればぜひどうぞ。