ゲームマーケット2018秋に出展予定の工藤さんです。
ゼロからボードゲームを1人で作るときに調べた納品データ周りの気をつけるポイントを紹介します。
本業がイラストと関係なくて「データ作成ってどうすればいいんじゃ!」って人向けの情報になります。
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自作ボードゲームの文字フォント
文字フォントは大事です。
デザイナーや印刷まわりの仕事をしていないと意識することは少ないですが、フォントが変わると雰囲気がガラッと変わります。
特にMSゴシック、MS明朝を使って作ったデータをイイ感じのフォントに変えるとクオリティが一気にあがります。
特にこだわりがなければ、以下のフォントを試してみてください。
手軽に印刷データをプロっぽくできますよ!
- 小塚ゴシック(要Adobe製品)
- 小塚明朝(要Adobe製品)
- 源ノ角ゴシック(フリー)
- 源ノ明朝(フリー)
源ノ角ゴシックはSource Han Sans、源ノ明朝はSource Han Serifとも呼びます。
自作ボードゲームの色情報
モニター上の色と、印刷物の色は違います。
データ作成時はモニター上で操作するため、色情報をRGB形式で操作することが多いです。
ボードやカードは物理的に印刷するため、色情報をCMYK形式で使用します。
細かい説明は省きますが、RGB形式とCMYK形式では表現できる色の領域が異なります。
そのため、RGBデータの形式をそのまま印刷すると画面と違う色になります。
印刷物の方が、画面よりくすむんですよね。
色彩にこだわりがある場合は、作業はRGB形式で進め、入稿前にRGB形式からCMYK形式に変換してから入稿しましょう。
わたしはAdobeのCreative Cloudを1ヶ月だけ契約して、変換をかけました。
他の作業も仕上げは全部Creative Cloudで行いました。一ヶ月契約だと3000円くらいです。
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自作ボードゲームの画像サイズ
データ容量ではなく、何dotの大きさかの話です。
印刷所の推奨するdpi(ドット・パー・インチ)で画像データを用意しましょう。
ドット・パー・インチは1インチ(2.54cm)の間に、何ドットデータを入れるかの単位になります。
画像の解像度ですね。
dpiを考えずに印刷すると、モニター上ではよさそうに見えても印刷すると粗くなります。
印刷所の推奨するdpiを確認し、dpiに合わせてデータを用意しましょう。
わたしが入稿した萬印堂さんでは入稿データの解像度は300〜400dpiを推奨していました。
仮に350dpiでA4(210mm x 297mm)で印刷したい場合、必要なサイズは以下になります。
210mm * 350dpi / 25.4 = 2894 dot
297mm * 350dpi / 25.4 = 4093 dot
自作ボードゲームのファイル形式
入稿する印刷所の指定にあわせましょう。
わたしが入稿した萬印堂さんでは以下の形式で入稿が可能でした。
- Illustrator(.ai)形式
- Photoshop(.psd)形式
- PDFデータ(.pdf)
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まとめ
以上、入稿時に調べたデータ周りの情報についてでした。
特に文字フォントはデータ周りというかデザイン面の話ですが、本職がデザインや印刷と関係ないわたしからすると調べるのが大変なポイントでした。
たぶん、デザイナーさんや絵師さんなど本業の人からすると当たり前の話なんだと思います。
なので、わたしのような本業が絵とまったく関係ない人向けの情報がなくて苦労したので、まとめてみました。
この記事がボードゲームを自作したい方のお役に立てると幸いです。