ゲームマーケット2018秋で自作のボードゲームを頒布した工藤さんです。
作成した100個のうち、9割強は売れました。ありがとうございます!
売れ残った在庫を販売するため、個人が委託販売や通販で売るためにはどういった方法があるのか調べました。
個人でアナログゲームを作っている方や、同人誌などを制作している方の参考になるかと思います。
自分向けのメモも兼ねて記事にしますね。
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目次
BOOTH以外の選択肢
まずは「そもそも個人で自作ゲームを販売する場合、どういった手段があるか」を調べました。
Amazonで販売
Amazonのマーケットプレイスなどで通販する方法ですね。
「Amazonのアカウントは多くの人が持っている」「ボードゲームをふだん買わない人に売りやすい」などメリットは大きいです。
小口出品と大口出品の2業態が選べるのですが、どちらも零細サークルが個人でやるにはデメリットが大きかったのでやめました。
小口出品のデメリット
出荷作業日数が選べず、2営業日以内の出荷固定。
旅行に出たり、出張があると詰むのでやめました。
大口出品のデメリット
月4900円の登録料がかかる。
個人で出品する零細サークルには致命傷。
イエローサブマリン等のボドゲ屋で販売
実店舗があるボードゲームやさんに委託販売してもらう方法です。
実店舗に自作のゲームが並ぶので、店頭に行くと「わたしのゲームが売ってる!」とテンション上がると思います。
手数料が販売金額の30%取られてしまうため、値段を高めに設定する必要があります。
「たまたま店を訪れた人が買ってくれる」メリットがあります。
しかし、少数をさばく目的であれば適さないと思ったので、今回は見送りました。
大量に在庫があるなら、一部をバラまくにはおすすめできる委託先だと思います。
ボドゲーマで販売
ボードゲームの口コミサイト(?)ボドゲーマさんで販売してもらう方法です。
手数料として販売金額の20%がかかります。
口コミが記載されているボードゲームであれば、「口コミを見て、面白そうと思った人が買ってくれる」メリットはありそうです。
後述するBOOTHがなければ、手数料の関係でここにしようかと思いましたがBOOTHがあったので見送りました。
BOOTHのメリット
結局、いろいろ比べた結果、少数をさばくにはBOOTHが最善と考え、BOOTHで出品しました。
BOOTHに感じたメリットを紹介します。
手数料が安い
BOOTHを選んだ最大の理由は、「手数料が安い」です。
商品代金+送料の 3.6% とずば抜けて安かったので選びました。
この手数料で後続するメリットが受けられるのは非常に便利です。
匿名で商品の発送・受取ができる
BOOTH安心パックを使うと、お互いに住所を非公開で商品の受け渡しができます。
個人情報をやりとりしなくてよくなる安心設計です。
お金のやりとりも匿名でできる
お金のやりとりについても、BOOTHが間に入ってくれるので個人口座を振込先にする必要などがありません。
クレジットカードにも対応していますし、購入側も便利かと思います。
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BOOTHのデメリット
ユーザー数が多くない
Amazonや楽天などに比べればユーザー数は決して多くありません。
BOOTHで販売したところ、Twitter上で「BOOTHはじめて使った」や「BOOTH登録、ちゃんとできたか心配」などの声をいただいたので、手間をとらせて悪いことしたなー、と思いました。
「アカウントがないから、アカウント登録めんどくさいし買わない」はあり得ますし、ここはデメリットですね。
ちゃんと宣伝しないと売れない
BOOTH自体が、世間的にあまり有名ではないというところも絡んでくるのですが、きちんと宣伝しないとあまり売れないと思います。
BOOTHでは、個人で出展している方が多いので、お店が無数にあります。
ジャンル検索から来てくれる人もゼロではないですが、ある程度の話題作りや宣伝をキチンとしないと、販売は難しいと思います。
SNSでもブログでも経路はなんでもいいので、宣伝はちゃんとしましょう。
よーし。
うっさんくさい広告ができたぞー(笑)
情報商材でも売りそうな言い回しだ。ウソはいってないねんで。
1時間後に通販はじめまーす。
販売数は残り在庫だけなので一桁です! pic.twitter.com/2XeTcjPYB8
— 工藤さん @ ゲムマ秋おつかれさまでした (@kudousansan) 2018年12月3日
わたしもTwitterを使って、しつこいくらい情報発信しました。
ライトユーザ層に届かない
前述のデメリットがすべて絡むのですが、Amazonや楽天のようにユーザー数が多いわけでもないし、個人商店が大量に並ぶシステムなので「たまたま買われる」ということが起こりにくいです。
「ふだんボードゲームはやらないけど、なんか面白そうだし買ってみよう」はほぼ100%おこりません。
なので、「ボードゲームをやったことない人にこそ、遊んでほしい」みたいな商品の販売には適していなそうです。
BOOTHで実際に売る手順
BOOTHで実際に商品を販売したので、流れを簡単に説明します。
BOOTHのアカウントを作成
まずはBOOTHで販売するため、アカウントを作成します。
Pixivアカウントを使用するので、Pixivに登録済みであれば使い回せます。
アカウント自体はメールアドレスだけあれば登録できるかと!
BOOTHに商品を登録
販売する商品を登録します。
1商品につき、1ページを登録します。
アナログゲームなど物理的なものを販売するなら 「自宅から発送」商品を登録 を選びましょう。
画像などデジタルデータを販売するなら 「ダウンロード」商品を登録 すればいいかと。
BOOTHにショップを登録
販売するなら ショップの設定 からオーナーの本名や住所情報の登録が必要です。
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BOOTH安心パックの発送方法
ファミリーマートを利用したので、ファミリーマートでの発送方法です。
他の手段でも、あまり違いはないと思います。
詳細はBOOTH公式をどうぞ。
ちなみにわたしは 宅急便コンパクト を利用しました。
1.ファミリーマートで宅急便コンパクトの箱を購入します。1個65円でした。
2.宅急便コンパクトの箱を組み立てます。ちょっと楽しい。
できあがりのサイズはこちら。DECK THE TACTICSの箱はA6サイズです。
ならべたらA6が2つはいったので、A5まで入りそうです。
宅急便コンパクトの箱の高さは5cmくらいです。
ちなみにDECK THE TACTICS の高さは3cmくらいです。
3.スキマを梱包材でうめて、商品を発送できる状態にします。
梱包材には 印刷されてない新聞紙 を買いました。
10kgで2000円くらい。
4.商品を梱包したら、Famiポートで発送票を発行します。
5.BOOTHのアプリを入れて、発送のQRコード読み取らせると楽でした。
6.レジに行って、発送を依頼して完了です。
あんしんBOOTHパックを使えば、個人情報の取り扱いとか考えなくてよかったです。 べんり!
まとめ
以上、自作ゲームの個人通販でBOOTHを選んだ理由と、BOOTHで販売する方法でした。
この記事が 「ゲームマーケットの売れ残りどうしよう!」 とか 「コミックマーケットの在庫を処分したい!」 という方のお役に立てば幸いです。