ボードゲーム作りに関連した話をします。
今回はカードを引くタイミングのお話です。
自分の手番中にカードを引くゲームの場合、ドロー&プレイ(引いてからアクション)とプレイ&ドロー(アクションしてから引く)の2パターンがあります。
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ドロー&プレイとは
トレーディングカードゲーム(TCG)でよく使われています。
自分のターンの最初にカードを引いてから、アクションを行うシステムですね。
相手ターンに不利な状況になっても、ドロー次第で逆転できるワクワク感を演出できるゲームシステムです。
プレイ&ドローとは
手札をプレイしてから、カードを引くシステムです。
有名なゲームはドミニオンでしょうか。
相手ターンに次やることを考える時間があるので、思考によりゲームが止まる時間(ダウンタイム)を軽減する効果があります。
全体のプレイテンポを損ないにくいゲームシステムかと思います。
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ドロー&プレイとプレイ&ドローはどちらがいいか?
「ゲーム上の必要性」と「ターゲットプレイヤー」次第だと思います。
「ゲーム上の必要性」は、麻雀をイメージしてもらえるとわかるかと。
麻雀は手牌が13牌ですが、和了するためには14牌が必要なゲームです。
プレイ(捨てる)前に和了の判定が入るため、ドロー&プレイは「ゲーム上の必要性」があるシステムになります。
「ターゲットプレイヤー」は、ゲームが得意な人を想定しているか、そうでないかを考えてもらうといいかと。
ゲームが得意な人は、引いたカードの使い方を即座に判断するため、ダウンタイムが短いです。
そのためダウンタイム軽減のメリットが薄く、ドロー&プレイのワクワク感を優先するといいと思います。
逆にゲームをあまりやらない人がターゲットなら、思考時間を確保してもらうためプレイ&ドローの方がゲーム全体のテンポを上げるため適しています。
また、ドロー枚数が複数枚ある場合もダウンタイムが長くなるため、プレイ&ドローのほうが適しています。(ドミニオンはこのパターンかと)
まとめ
以上、ドロー&プレイとプレイ&ドローのお話でした。
- ドローによる逆転がある
- ゲーム熟練者向け
- ダウンタイムが減る
- 複数枚ドロー向け
ゲーム作りをしていると、なにも考えずにドロー&プレイになりがちです。
「どっちが最適か?」を考えるとよりよいものができると思います。
ちなみに拙作のDECK THE TACTICSはプレイ&ドローを採用しました。
最大4人対戦なのでテンポをよくしたかったのと、毎ターン2枚ドローだからです。